当社の代表取締役社長 日下部貴彦が、2024/5/16開催された(公社)日本道路協会主催の道路技術勉強会「第40回記念シンポジウム ―道路の3X(DX、GX、MX)を斬る―」の基調講演に登壇しました。
講演及びパネルディスカッションでの発言概要
本講演では、次世代モビリティに関連する「マルチスケール交通連携」研究に取り組み、ラストワンマイルやマルチモーダル交通のデータ活用の重要性を提起しました。
これまでの研究活動を紹介したうえで、これらの活動から明らかになった、地域交通に関連したデータ不足や調査方法の未整備、制度設計の課題を示し、地域交通のデザインとデータ活用が一体的に求められることを示唆しました。
また、近年実施している実践的な活動内容を通じて、データ分析は単なる可視化ではなく、事業課題の抽出及び、これに即した分析を繰り返し実施し、事業そのものの改善や変革を行っていくための重要なツールであることを示しました。
最後に、「データインフォームドな社会」の実現を目指し、前例のない価値創造等を追求し、未整備の道具があれば開発する姿勢で、着実に進歩を続けることを展望として述べました。
パネルディスカッションでは、「道路分野における新たな挑戦」として、DX(デジタルトランスフォーメーション)、GX(グリーントランスフォーメーション)、MX(モビリティトランスフォーメーション)の視点から道路分野の未来について議論しました。
議論の中では、引き算による計画(縮小社会への適応)と制度設計、DXを単なるツールに留めない制度設計や文化的支援を含む包括的な取り組みの重要性について、問題の提起を行いました。
関連リンク
一般社団法人 建設コンサルタンツ協会近畿支部「道路技術勉強会 第40回記念シンポジウム ―道路の3X(DX、GX、MX)を斬る―」
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